見えない所にこそ丁寧に No.1

 

 

 

先週は大阪北部で震度6弱の地震がありました。

震災に遭われました皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、

少しでも早期の復興をお祈り申し上げます。

 

お住まいも被害に遭われた方もいらっしゃって、直接被害が無かった、

この熊野地方でも耐震性が気になって、耐震等級を気になさっている方も多くなってきました。

 

注意点は

①バランスよく壁を作る(間取りプラン時)

②1階2階の柱や壁をなるべく同じ位置にくるようにする

③合板などで強度を高める

その他、色々と気を付ける点は多数あります。

 

Forebaでは、100年、200年受け継がれる家づくりをコンセプトとしています。

現代の日本の家は建てては壊しの繰り返しで、住宅の寿命が短いのだ。

住宅の躯体(骨組み)も近年プレカット(工場の機械が加工してくれる)が90%以上なんじゃないかな。

プレカットが悪いとは言いませんが、Forebaでは昔ながらの技術で職人の手で一本一本加工しています。

 

下の写真はプレカットでの柱のホゾというものです。このホゾを穴に入れて柱を建てていきます。

 

見て欲しい点は長さが5センチしかない所です。穴に入れてもグラグラして安定しません。

金物を使って固めていきます。

 

Forebaの柱は9センチから長いもので20センチ以上のホゾもあります。

 

 

それだけでも安定するのですが、それに加えて堅木で作った栓で地震が起きても外れないように工夫しています。

 

木と金物より木と木ということで、相性も良いです。

参考に動画をご覧ください。

 

 

同じように横架材(床の骨組みや屋根も重さを支える骨組み)も伝統的な継手で組んでいきます。

 

まずはプレカットの継手

 

 

短く、とても弱い継手です。

下の画像が伝統的な継手の金輪継です。

 

 

 

 

 

これと反対側に同じ継手を作って組みます。長さもあって強固な継手の一つです。

 

参考に動画をご覧ください。

 

 

組み上がると、まるで一本の木の様に持ち上げてもびくともしません。

家が完成してしまえば見えなくなってしまいますが、とても大事な部分なので、

いつまでも拘って、そして受け継いでいきたい技術です。

合板などを頼って家の強度を高めるのは良いのですが、年月が経てば合板の強度が落ちてくるので

最終的には、躯体(骨組み)自体の持つ強さが大事になってきます。

無垢の木は昔からの実績があるので、住宅の寿命も延びる事となります。

 

本日はここまで。

続きは又の機会に。