今回は地元の新聞社様が住宅のリフォーム特集を月末に組まれるということで
コロナ禍の影響でおうち時間も増えている事もあり、大切なおうち時間と室内環境から紐解いて
リフォームとリノベーションの違いや大切な事についてなどお話していきたいと思います。
【現在の住宅事情】
高度経済成長期の頃から社会が急速に成長するために多数の住宅が必要になりました。
その為に無垢材など自然素材のおうちから早く建てられる工場生産の新建材化が進められ
壁は漆喰や土壁から湿気など通さないビニールクロスに変化し
床は無垢の板から複合フローリング(合板を張り合わせた)と変わっていったのです。
皆さんご存じの通りホルムアルデヒドなど有害物質が部屋中に充満しシックハウス症候群になり
健康被害者が大勢出ました。
国も現代の住宅の室内環境が悪いということを認め、ホルムアルデヒドを発散する建材の
使用面積の制限をしました。
それでも家具などからも発散する事から居室には機械換気設備の設置が義務付けされました。
そんな現代でも過敏な方、特に小さいお子様はシックハウスの症状が出てしまうケースも
未だにあることは残念でありません。
【在宅時間と健康寿命】
そんな室内環境のおうちについて、ビックリするデーターがあります。
皆さん、人の一生の内で、おうちにいる時間ってご存じですか?私も調べてみてビックリしました。
始めに近年の日本人の平均寿命が男女平均で約84歳です。
そしておうちにいる在宅時間が一年間平均で5,774時間。
【5,774時間 × 平均寿命84年 = 485,016時間】
年に換算するとなんと!約55年もおうちの中で過ごしている事になります。
これはもう簡単に見逃すわけにはいけません。
その55年の中で人間が摂取する57%が室内空気です。
健康食志向な方も多いと思いますが、室内空気は食べ物や飲み物以上に気を付けないといけない訳です。
このデーターから室内の空気環境がどれだけ大事か、お分かりだと思います。
平均寿命約84歳の人生の内、健康に暮らせる期間を健康寿命といいますが、約85%ぐらいです。
残りの15%では介護が必要になり生活の自由度が狭まります。
出来る事なら元気に活動できる期間を延長したいと皆さん思われるはずです。
こんなデーターもあります。
室内の温度の変化を少なくし18度以上に保てば4年延びるという結果も出ています。
その他、特に夏に体に負荷のかかる湿度。
そして、冒頭でお話したホルムアルデヒドや埃、カビ、ダニなどシックハウス症候群になる原因。
これらの点も改善すれば更に健康寿命は延びるでしょう。
No.2に続きます。